ジョージ・ヘルム(George Helm)と言えば、ハワイ州のKaho'olawe島を米軍からハワイ州へ返還するための運動を率先的に行い、不慮の事故でこの世を去った、伝説のハワイアン。
ジョージ・ヘルムの一生について概要はこちらをお読みください。
生粋ハワイアンで、歌を歌うために、ハワイ語の教育も幼いときから受け、天性の才能でギターもこなす、マルチミュージシャン。
その歌声は、時にせつなく、時に荒々しく、心に響きます。
このCDは、ジョージ・ヘルムが、Kaho'olawe島返還運動のアクティビストとして活動をする前やその後も、ミュージシャンとして、ワイキキのロイヤルハワイアンホテルなどで歌っていた頃のライブ演奏を収録したものです。
曲の前には、ジョージ自身が語る歌についてのメッセージや、歌が作られた経緯なども語られていて、生の声として今もCDの中で行き続けているジョージがいます。
音として素晴らしい、音楽として楽しむだけではなく、ハワイの歴史を具間見ることのできるCDです。オススメです。
(全24曲収録)
(1) KALAMA'ULA
カラマウラ: 彼の出身地モロカイ島カラマウラの美しさを歌ったフラ・ソング。ハンナ・ドゥードワの作と書かれた資料もあります。
(2)MANOWAIOPUNA
マノワイオプナ:尊敬するアルビン・アイザックス(スチールの名手、故バーニー・アイザックスの父親)の作品。日本ではコウラとも呼ばれています。
(3) WAIKIKI
ワイキキ: アンディ・カミングスの3大名曲のひとつ。1938年演奏旅行先のイリノイでワイキキに対する強烈な思いを込めて作られました。
(4) HO'ONANEA
ホオナネア: メドレー風に次の曲になりました。この曲はレナ・マシャードが1935年に作った曲。ホオナネアは「くつろぎ、安らぎ」の事です。
(5)MOLOKA'I WALTZ
モロカイ・ワルツ: 恩師カハウアヌ・レイク好みのモロカイ島東端ハラヴァへの愛を歌った曲。カハウアヌのアルバムではマシュー・カネ作と表記。
(6) MAILE SWING
マイレ・スウィング: 盲目の音楽家ジョニイ・アルメイダ作で、マイレの葉で作ったレイの香りに包まれながら愛を獲得した喜びを歌った軽快な曲。
(7) KU'U PUA I PAUAKALANI
クウ・プア・イ・パオアカラニ: イオラニ宮殿に幽閉中の女王リリウオカラニへ届けられた彼女の庭園ウルハイマラマの花の香りに、ハワイ王朝の不滅を願う歌。
(8)KAMALANI O KEAUKAHA
カマラニ・オ・ケアウカハ: 録音ではアルバート・ハレア作と説明していますが、ハワイ島ヒロ地区ケアウカハの領主の息子(カマラニ)にレナが贈った曲。
(9)PUA MAMANE
プア・ママネ: この曲も歌手で作曲家のレナ・マシャードの作品。プアは花のことママネは高地に生える花も実も黄色の豆科の植物の名前。
(10)NA MOKU'EHA
ナ・モク・エハー: 日本では「お玉杓子は蛙の子」として知られていますが、本当は太平洋(パキピカ)に浮かぶ四つの(エハー)島(モク)を、各島の花と山の名を入れたJ.ケアロハの作品。
(11)ROYAL HAWAIIAN HOTEL
ロイヤル・ハワイアン・ホテル: CMソングのはしりと言える曲。「貴方はホテルの素晴らしさに酔うでしょう。ベッドは心地よく、砂浜からは海の音楽が届きます」
(12)KU'U LEI ALOHA
クウ・レイアロハ: 別れた恋人レイアロハに「もう一度昔のように過ごしておくれ!貴女のいない毎日は淋しくてやりきれないから」と呼びかける曲。
(13)KIMO HENDERSON HULA
キモ・ヘンダースン・フラ: ヘレン・デシェィ・ビーマーが、モアニケアラに住む友人のジェームス(ハワイ語でキモ)・ヘンダースンに捧げた名前歌。
(14)HAWAIIAN COWBOY
ハワイアン・カウボーイ: オリジナル・アルバムではこの曲が一枚目の最後なので、彼のライブ時のクロージング風景そのままが収録されています。
(15)KALENA KAI
カレナ・カイ: キングが採譜し版権登録をした民謡。オアフ島北岸モクレイア近くの古い交易所カレナを歌ったフラ・ソング。カイは「海」です。
(16)KAUOHA MAI - THE KEYHOLE HULA
カウオハ・マイ : 鍵穴から自分の家の中を覗くと、そこでは二人が取っ組み合い??。否定的な(マイ)約束(カウオハ)即ち「内緒にしてネ!」
(17) HAOLE HULA
ハオレ・フラ: 作者はハワイ生まれの作曲家ですが、歌詞はこの曲のように英語中心で作っています。ハオレは白人(すなわち米国人)の意味。
(18) 'ALIKA
アリカ : アリカは北極のことで、北極を目指した船を歌ったとも北極号という船の歌ともとれます。この船は歌詞が進むに従い何とアジアのマカオやヒマラヤまでも目指して進みます。
(19)MOKU KIA KAHI
モク・キア・カヒ: 一本(カヒ)マスト(キア)の船(モク)という歌。短調部でチャントの感じを出し、長調部分でモダンな雰囲気を出しています。
(20)HI'ILAWE
ヒイラヴェ: ハワイ島プナから来た少女の同島ワイピオ谷ヒイラヴェ滝での情事を、おしゃべり鳥が谷中に告げてまわるという歌詞です。
(21)PAPALINA LAHILAHI
パパーリナ・ラヒラヒ: 自分に身も心も預けたおいしそうな(ラヒラヒ)ほっぺ(パパーリナ)を持った少女が自分にジャレついて来るさまを歌った曲。
(22) KILAKILA 'O HALEAKALA
キラキラ・オ・ハレアカラー: ハレアカラー(マウイ島最高の山)の荘厳さ(キラキラ)を歌った曲で、途中のテンポの遅いスタンザ部は別の曲カウ・アナ(馬の歩調を整える意味)から借用されました。
(23) 'AUHEA 'OE
アウヘア・オエ: 警官でハワイアン歌手というスターリング・モスマンが得意としていた、貴方(オエ)は何処にいるの?(アウヘア)という歌。
(24)HE ALOHA NO'O HONOLULU
ヘ・アロハ・ノ・オ・ホノルル:オアフ島のホノルル港をあとにハワイ島コハラ地区のカワイハエまでの船旅を歌った、このアルバムの締めくくりにふさわしい曲。